現実に使える!鋼の錬金術師から学ぶ哲学

どうも、ユキロウです。

今回は、鋼の錬金術師から学ぶ哲学について話していきたいと思います。

鋼の錬金術師はバトル系作品のイメージが強いですが、人生に役立つ深い哲学が詰まった作品です。
作中の等価交換の原則やキャラクターたちの生き方は、現実でも応用できるヒントがあります。
現代の悩める人達の生きるヒントになればと思います。

私自身も鋼の錬金術師から学んだことは何個かあります。
生きていくうえでとても参考になる作品なのでピックアップさせていただきます。
それでは説明してきます。

1. 鋼の錬金術師とは?

鋼の錬金術師を知らない人の為に簡単に説明しておきます。
鋼の錬金術師(通称ハガレン)は、荒川弘さんによる人気漫画であり、アニメ化もされた作品です。
物語は、錬金術が存在する架空の世界を舞台に、主人公エドワード・エルリックと弟アルフォンス・エルリックが、失われた身体を取り戻すために旅をするというものです。

本作は、ファンタジーとアクションの要素を持ちながらも、哲学的なテーマが深く掘り下げられています。
特に「等価交換」の原則や「一は全、全は一」という思想は、現実世界の倫理や社会構造と重なる部分があり、哲学的な視点から考察する意義があります。

2. 等価交換の原則と実際の世界

等価交換とは?


鋼の錬金術師において、「等価交換」 とは、「何かを得るためには、それと同じ価値のものを差し出さなければならない」 というルールのことです。


・何かを作り出したいなら、それに必要な材料を用意しなければならない。

・努力なしに成果を得ることはできない。

・価値のあるものを手に入れるには、それに見合う代償(時間・労力・お金など)を支払う必要がある。

作中では、この「等価交換」の原則に従って錬金術が使われています。
しかし、これはファンタジーの中だけの話ではなく、現実の人生や仕事にも等価交換は通じる考え方 です。

現実世界において「等価交換」が成立しない例

しかし、現実の社会では必ずしも等価交換が成立するわけではありません。例えば、

  • 経済格差:同じ労働をしていても、生まれた環境や社会構造によって得られる報酬が異なる。
  • 労働と報酬:長時間労働をしても正当な賃金が支払われないことがある。
  • 感情や関係性:愛や友情は等価交換では測れない。

これらの現象は、「等価交換」が理想論であり、現実世界では適用が難しいことを示しています。それでも、人々が公正な取引や努力に見合った成果を求めるのは、この原則が根本的な価値観として存在しているからかもしれません。

3. 「一は全、全は一」に対しての解釈

作中で、エドとアルが師匠イズミ・カーティスから教えられる概念に「一は全、全は一」というものがあります。これは、個と全体の関係性について考えさせられる哲学的テーマです。

「一は全」:個と全体のつながり

この考え方は、個々の存在が全体と密接に結びついていることを示しています。例えば、

  • 人間は自然の一部であり、食物連鎖や生態系の中で役割を果たしている。
  • 社会においても、個人の行動は周囲に影響を与え、全体の動きに寄与する。

「全は一」:全体の中の個の役割

反対に、全体を構成する要素の一つ一つが、それ自体で重要な意味を持つという考え方もあります。

  • 社会は個人の集合体であり、個々の存在がなければ成り立たない。
  • 企業や組織でも、一人ひとりの貢献が全体の成功につながる。

この概念は、東洋哲学な思想とも共通します。すべてのものがお互いにに関連し合いながら存在しているという視点は、現代社会においても重要な教えてを与えてくれます。

4. 現実で応用できること

鋼の錬金術師は現実に応用できることが色々とあります。現代の悩める人達も参考になる部分があると思います。

1.「等価交換」の原則を理解したうえで仕事に応用する

「何かを得るためには、それと同じ価値のものを差し出さなければならない」
これは作中で繰り返し登場する「等価交換」の法則です。

スキルアップやキャリアに活かす

現実でも「等価交換」は成立します。仕事などでは努力せずに成果を得ることはできません。

例えば:

  • スキルアップ → 時間と努力をかけなければ、新しい技術や知識は身に付きにくい
  • キャリア → 出世したいなら、実績や経験を積み、それにふさわしい努力する必要がある

2.「真理」と向き合うことで成長する

エドとアルは真理の扉開きを行い、その代償として身体を失いました。これは知識や成長を得るには痛みを伴うという比喩でもあります。

失敗や試練を成長の糧にする

現実でも、成長には失敗がつきものです。

  • ミスをした時こそ、学びのチャンス
  • 壁にぶつかった時、何を得られるか?を考えることで成長できる。

3. 「信頼」と「仲間」の大切さ

エドとアルは、お互いを信じ、支え合うことで困難を乗り越えてきました。また、マスタング大佐やウィンリィのような仲間の助けも不可欠でした。

人間関係に活かすポイント

  • 人に頼る大切を知る
  • 信頼関係は「与える」ことから始まる。
  • 仲間を大切にすることで、自分も支えられる。

4. 自分の弱さを受け入れる勇気

エドは最初、自分の力で全てを解決しようとしました。しかし、途中で仲間を頼ることの大切さに気づきます。

弱さを見せることで信頼が生まれる

  • 「現状ではできないこと」を受け入れることで、周りと協力しやすくなる。
  • 無理に完璧を目指すのではなく、助けを求める勇気を持つ。

5. 「目的」と「信念」を持つことが成功への道

エルリック兄弟は「身体を取り戻す」という目的のために行動し続けました。マスタング大佐も「腐敗した国家を変える」という信念を持っていました。

目的があると行動がブレなくなる

  • 仕事や人生において「何のためにやるのか?」を明確にする。
  • 目先の利益ではなく、長期的なビジョンを持つ。

まとめ『鋼の錬金術師』が教えてくれること

『鋼の錬金術師』は、ファンタジーの枠を超えて、多くの哲学的なメッセージを伝えています。

  • 等価交換の原則は理想ではあるが、現実世界では完全には成立しないこと。
  • 一は全、全は一の考え方は、個人と社会の関係性を理解する上で重要であること。

これらの思想を現実にどう応用するかは、私たち次第です。努力は必ずしも報われるとは限らないですが、それでも正しい努力をすることに価値はある。個人は小さな存在かもしれないが、全体に影響を与える力を持っている。

最後に問いかけたいのは、鋼の錬金術師の哲学が私たちの人生にどう関係しているのか、ということです。この作品を通して、自分自身の価値観や生き方について考えてみるのも、面白いかもしれません。また、現実の悩みなどもこの作品の哲学を取り入れることで解決できることがあると思います。

みなさんも1度鋼の錬金術師を通して色々な人生観、生き方を考える時間を作るのも良いのではないでしょうか。

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